問題 11 (20,60,50,30)

この問題が本来「ラングレーの問題」といわれています。








[解答]




 下図の△ABCは
 AB=BCの二等辺三角形
 ここで、∠FBC=20°
   となるDC上の点Fをとる
 ∠BCF=∠BFC=80 より
      BC=BF
  △ABFは頂角60°の
    二等辺三角形から
正三角形ABFになり、BF=FA
 ∠FBD=∠FDB=40 より
BF=FD〜以上からFA=FDで
  △AFDは二等辺三角形
  ∠AFD=40°,∠ADF=70°
  ∠ADB=70−40=30

 答え 30°

 

以前「なぜ、正三角形を作るとうまく解けるんですか?」という質問があったのですが、「正三角形はどこから見ても二等辺三角形だから…」というわけのわからない返事をしてしまいました。今でも、自分としていい返事をすることができません。これを解決するためには星の入ったボールを7つ集めるしかないか…その前にドラゴンレーダーを入手…

  [別の解答]
  
↓図、正三角形ABFを作ると。
  AB=BC=BF から、
点B は△AFCの外心になり
  BDとFCの交点をGとすると、
△FBGは二等辺三角形より
  FB=FG=FAから、
点F は△ABGの外心になる。
  ∠AGD=∠ABG+∠BAG
      =20+10=30
∠AGD=∠ACD が成り立ち
四角形AGCDは円に内接する。
  ∠ADB=∠ACG=30

   答え 30°

 

[類題1]

      (30,10,120,40)  答え 30°

[類題2]
 

      (10,30,70,30)   答え 30° 
                                              

[類題3]
    
(20,80,50,30)  答え 20°
                                     

   「ラングレーの問題」とグーグルなどで検索するといろいろ出てきます。上の解答以外にも別の補助線を引いたり、高校で習う「三角比」を用いる証明もあります。上の図で辺BAと辺CDの延長線の交点をPとした頂角20°の二等辺三角形 PABを問題の出発点とするラングレーの問題も多くあります。中でも技術系サラリーマンの交差点の5年考えて解けなかった問題においてはこの問題11番(20,60,50,30)をいろいろな解法の紹介や、解けなかった方の感想があります。