中学生にもできる?大学入試
「中学生にもできる大学入試」とググルといろんなサイトがでてきます。当方のサイトとしては大学入試の平面幾何の分野で、中学生でもイケるんとチャウという問題をそのまま、または少し改変して出題していきたいと思います。尚、下の文にある中学の教科書とは公立の中学で現在使用されているフツーの教科書をさしています。
【問題1】

AB=ACの二等辺三角形の辺ABの
中点をMとし、辺ABをBのほうへ
延長した点NはAN:NB=2:1を満たす。
このとき∠BCM=∠BCN を証明せよ

(2008年京都大理系の問題)
 この問題は中3の2学期の範
囲でいけます。


 



1つの解答
【問題2】


△ABCにおいてAB=2、AC=1
とし、∠BACの二等分線と辺BC
の交点をDとする。AD=BDとな
るとき、∠Bの大きさを求めよ。 

(2010年京大文系の問題です)

 この問題は中2の範囲でいけます
 元の問題は△ABCの面積を問う
問題でしたが、 ∠Bの大きさとす
ると中2の2学期の範囲でも OK
になる問題1も問題2もどのような
補助線を引くかに関わってきますが…
                                


1つの解答
【問題3】

点Oを中心とする正十角形におい
て、Bを隣接する2つの頂点とする
線分OB上にOP×OP=OB×PB
を満たす点Pをとるとき、
OP=ABが成立することを示せ。


(2010年京大文系の問題です。)

この問題は中3の範囲でいけます
この形は中2の教科書の二等辺
三角形に出てくる形ですが、相似
や解の公式は中3なので、この問
題は中3の2学期の範囲
OB=1とすればOPの長さが確定
 するので、対角線の長さが1の
 正五角形の一辺を求めるとか… 
  【問題4】

  鋭角三角形ABCにおいて、辺AB、
BC、CAの中点をL、M、Nとする
頂点Aから辺BCに下ろした垂線を
AHとする。

 (1) ∠LHN=∠A を証明せよ

 (2) 4点L、M、H、Nは同一円
    周上にあることを証明せよ

(2010年鳴門教育大の問題)

この問題は中3の2学期の範囲い
けます。もとの問題には鋭角三角
形の条件がないので、もとの問題
はいくつかの パターンに分けて考えます。


 
  【問題5】

平面上に円Sと6点A、B、C、D
E、F がある。A、B、CはS上の
異なる3点で、この順番で 反時
計回りに並んでいる。線分ABを
Aの側に延長した半直線上に点
Dがある。∠CADを二等分する
直線Lと円Sは異なる2点で交わ
り、それらはAとEである。さらに、
EはCを含まないS上の弧AB上に
ある。また、Lは線分BCをCの側
に延長した半直線と交わり、その
交点がFである。このとき、次の
問いに答えよ。

(1)題意にしたがって、円S、△ABC
および点D,E,Fの図を描け。

 (2)△ACFと△AEBが相似である   
    ことを証明せよ。

 (3)AB×EF=EB×BFとなること   
    を証明せよ。


 (2010年高知大の問題です。

 (2)(3)は相似なので中3の2学期の範囲


    
 
 【問題6】

△ABCにおいて、∠A=75°
∠B=60°、AB=1 とする
頂点Aを通り辺BCに垂直な直
線と三点A,B,Cを通る円との交
点をPとする。このとき、線分
APの長さを求めよ。

(2010年鹿児島大の問題)
三平方、円周角を用いるので、
中3の2学期の範囲でいけます

この問題は補助線とかいらなく
て、中3の教科書レベルで十分
です。むしろこれを作った人が
中学の教科書まで見ていない
ことの証明だったりして… 



【問題7】

△ABCはAB=ACの二等辺三
角形とする。DをBC上の点とし、
ADの延長線が△ABCの3つの
頂点を通る円と交わる点をPと
する。 次の問いに答えよ

(1) AP=BP+CPであるとき、
    △ABCは正三角形である
    ことを示せ。

(2) 1/BP+1/CP=1/DP 
   であるとき△ABCは正三角
    形であることを示せ。


(2011年旭川医科大学の問題)

 いずれも中3の二学期の範囲で
いけます。
 (1)の逆の問題がBASIC+α」の
    中の「問19」にあります。
 (2)相似な三角形がいっぱいあっ
  て目移りがするかもしれませんが
  どれかの相似でいけますた…。
  
 中学の時にこの(1)(2)の逆の
 問題をしていれば、だいぶ楽にな
るけど、教科書どうりの受験勉強で
はきつい。しかし、医科大を受ける
シトだったらだいじょうぶカナ?

 
 【問題8】

△ABCの辺BCの中点をDとする
点B、Cから対辺またはその延長
線上に垂線BF、CEを下ろすと
△DEFが正三角形となる。
∠Aの大きさを次の場合につい
て求めよ。

 (1)△ABCが鋭角三角形
   (3つの角が鋭角の三角形
   のとき)

 (2)∠Aが鈍角の三角形のとき


 (2011年佐賀大学の問題)
  。元の問題には
  (1)(2)はなく場合を分類する
  必要がありました。)
  いずれも中3の2学期の
     後半の範囲